彼岸
闘病しながら仕事を続けていた上司
一時、とても元気になった。
定年まであと一年。職務を全うできるような気がした。
でも今年に入ってからどんどん具合が悪くなって
痛みと薬でふらふらになりながらも
がんばって会社に来ていた。
部長が早めに帰るよう促しても
絶対に定時までは居た。
そんな上司から
もう足に力が入らず、立てなくなった。と連絡が着た。
それが先週。
今日はもうトイレにも行けないほどになり
自宅看護ができなければ入院することになった。
ガンは最期に元気に過ごせる期間を与えてくれることが多い。
周りはもう治ったんじゃないか?と錯覚するほど。
その神様がくれた最期の時間が過ぎると
急激に具合が悪くなり
あっという間に彼岸へ旅立ってしまう。
以前勤めていた会社の上司も
定年を目前にガンを患いすぐに逝ってしまった。
まだまだこれから。というのに・・・
年を重ねれば重ねるほどに
見送る回数が増えていく。
自分もあとどれぐらい生きられるのかわからない。
やりたいことはやっておこうと思う。
by shikousai
| 2017-06-20 23:42
| 四方山話